禁煙外来

禁煙外来について

喫煙は動脈硬化の五大危険因子であり呼吸器、消化器、脳神経、代謝系にも悪い影響を与え、癌の発生率も増加させます。喫煙者が出す煙を回りの人が吸い込む受動的喫煙でも病気は増加します。それ故、個人の禁煙は本人のみでなく、社会主体の健康増進に貢献すると言えます。

禁煙には本人の自覚、周囲のアドバイスが重要ですが、それだけで長期間禁煙をできる人はごく僅かです。そこで各種禁煙補助剤が発売されています。2006年6月からはニコチン依存症の病名で保険が適応されるようになりました。

 

保険適用になる方は、

  1.  ニコチン依存症があること。
  2. ブリンクマン指数(タバコ本数×喫煙年数)が200以上であること。
  3. 本人が直ちに禁煙を希望していること。
  4. 禁煙外来で治療プログラムの説明を受け、同意書に署名した方です。

 

保険適応の禁煙補助剤にはニコチンパッチとバレニクリンがあり、前者はニコチンパッチを皮膚に貼るニコチン置換療法、後者は飲み薬で中枢に作用、ニコチン切れ症状を軽減、タバコをおいしくないと感じさせる嫌煙剤です。 ニコチンパッチの治療期間は8週間、自己負担は3割負担で約12000円、バレニクリンは12週間、約18000円です。

1日タバコ20本で年間約10-20万かかることを考えると費用対効果はいいと考えられます。

ニコチン依存症は再発しやすいが、繰り返し治療することにより治療できる慢性疾患と考えられています。途中で中断しても糖尿病、胃潰瘍、高血圧症などと同じように繰り返し治療することが重要と言えます。

当院では平成21年7月より禁煙外来を初めております。診察は月曜・火曜・水曜・金曜の9:00~12:00です。なお当院は院内、敷地内ともに禁煙です。皆様のご協力をお願い致します。